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時計は理解し守る時代へ

アンティーク時計新時代。理解と保護を。

懐中時計など一般に普及した時計が作られてから古いものでは100年以上、デジタル時計が普及してからですら数十年という長い年月が経過しました。

以前は手巻き時計が当たり前でしたが、昨今では物心ついた頃にはすべてデジタル時計だった、手巻きの時計なんて知らないという世代へと時代は移り変わってきています。

デジタル時計にはない手巻き時計という、現代だから感じる新鮮さや、当時を知る人たちにとっては懐かしさから、古いアンティーク時計が人気になる一方で、長い歳月の経過とともに、壊れて動かないから・古いから・使わないから・使い方がわからないからなど様々な理由で、年々アンティーク時計と呼ばれる古い時計は少なくなってきています。

 

携帯電話や携帯パソコン、手軽で正確なデジタル時計など、長い年月の中で時計を使う人の意識や価値観が変わったこともあり、このままでは捨てられなくて良い時計が捨てられる・壊される必要の無い時計が壊され、アンティーク時計が失われていく速度は速くなるばかりです。

このような時代だからこそ、アンティーク時計が人気になるなか、買い求める・使う人へ正しい使い方・知識が普及していない、また販売する側でも、時計を販売するだけに重点が置かれてきた状態を、これからは改めていかなければいけない時期に差し掛かっています。

 

時計が時間を見るためのものではなく、ジュエリー・装飾品などのようにファッション的なものに変わり、違った面で人気が高くなるのと同時に、どこでも時間が見られるようになったことで、時計をしない人も増えてきています。

デジタル時計時代の訪れとともに、職人がメンテナンスをする時計が減り、また現代でも販売される新しい時計のほとんどがデジタル時計であるように、機械式時計と呼ばれる時計の需要の減少に伴って、時計店や職人の減少、修理や保守に関しての知識の低下などが引き起こされ、このままでは愛好家や時計に携わる人たちにとっても良い方向には向かいません。

またオークションや一部の心無い販売者によって、壊れたものを買わされた・買ったもののすぐに動かなくなったなど、アンティーク時計への悪いイメージが与えられている現状もただ見ているわけにはいきません。

 

これからは古い時計を守り、次の世代へと残していくことが大切になる時代。

時計の正しい知識と管理方法を広め、アンティーク時計も普段使いの時計として使ってもらえるものという信頼を得て、次の世代・そのまた次の世代へと受け継いでもらえるよう、愛好家・販売店・職人が一体となって、アンティーク時計の普及・保護を行うことが大切になっています。

すでにアンティーク時計をお持ちの方はもちろん、これからアンティーク時計を始められる方も、どうぞ時計と一緒にその知識も次の世代へと引き継いでください。

 

 

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