現在地: Home 偽物にご注意 偽物の実例 高級メーカーの偽物軍用時計

人気のあるミリタリー時計ファンを狙った、昔からある典型的な偽物です。

特に高級メーカーの名前を入れたものが多く、その時代のハミルトンの軍用時計のデザインがベースになっています。

常時出回っているような偽物ではありませんが、オークションなどで時折見かけることがあります。

 

【 偽物の実物 】

バセロンコンスタンチンの軍用時計として販売されていたものです。

バセロンコンスタンチンの軍用時計の偽物

【 偽造文字盤の拡大 】

ロゴマークの拡大

【 ケースの裏側 】

ケースにもバセロンコンスタンチンの刻印があります。

バセロンコンスタンチンの偽物の刻印

【 時計の機械 】

機械にもバセロンコンスタンチンの刻印があります。

バセロンコンスタンチンの偽物の刻印 

【 実際のメーカーの刻印 】

見えない箇所にエタ系の機械製造メーカーの刻印があります。

エタ系メーカーの刻印

偽造方法としては一般的に、第二次大戦中の軍用時計のデザインをもとに、近年新しく作られた偽造ケースに、まったく違う別物の機械と、偽造された文字盤が使用されています。

かなり無理の多い「機械・ケース・文字盤」の組み合わせがされているため、辛うじて動いている程度のものが多いようです。

文字盤・ケース・機械ともに、そのメーカーの刻印が刻まれているため、トリプルサイン(刻印が文字盤・ケース・機械にあるもの)という言葉を知っている、少し知識のある人ほど被害に遭いやすい傾向があります。

 

 

【 状況 】

特にオークションや個人販売者で、高級メーカーの珍しい軍用時計として販売されています。

この写真のように、バセロンコンスタンチンはもとより、パテックフィリップ・カルティエ・IWC・ピアジェなど、様々なメーカーのものがあります。

販売している側も知識が無く、偽造品だと知らずに販売しているケースもあります。

「戦時中の軍用品であるため、政府が統一したデザインの時計を納入するようにと通達したため、違うメーカーでも同じデザインの時計になっている」と説明されていることがよくあります。

ただ実際にはそのようなことはなく、この説明をもとに考えると、各時計メーカーがまったく関係のない他社製のケースや他社製の機械を使い、自社の名前だけを刻印して納入もしくは販売していたということになりますが、そのようなことはあり得ません。

 

 

【 見解 】

高級メーカーらしくない作りで粗悪品、明らかな偽物だと気付きやすいものです。

ケースの仕上げから文字盤の塗料の具合など、特に高級メーカーなら絶対にしない「程度の悪さ」が目立ちます。

明かな偽物ですので、そのような時計を販売している出品者やお店からはご購入されないほうが無難です。

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